うつ病について: うつ病と脳の働き

うつ病と脳の働き

・うつ病では、脳の中の神経伝達物質の機能が低下している。
・脳の神経機能に変調が起きるという意味では、心の病気というよりも身体の病気。


脳の中には、数百億から一千億の神経細胞があり、これらの神経細胞はそれぞれ突起を伸ばしてネットワークを作っています。感情や思考などの脳の活動は、ネットワークを形成している神経細胞の働きによって生まれます。ネットワーク内での情報は、神経細胞から「神経伝達物質」が放出され、それが次の神経細胞に受け取られることで伝わっていきます。
うつ病では、長期間ストレスにさらされることなどにより、この神経伝達物質があまり機能しなくなっているようです。その結果、抑うつや興味・関心の低下などの感情や思考面の症状(一部脳機能の低下)が生じてきます。
神経伝達物質にはいろいろな種類がありますが、うつ病に関連しているものは、セロトニン、ノルアドレナリン、ドーパミンだと考えられています。